ワームの可能性をもう1度考える。

少し前のブログで釣り初心者がワームで魚を釣るのは難しいと書いた。(その時の記事)しかし良く良く考えてみるともしかすると僕の腕前の問題では無く使用していたワームが悪かったのでは無いかと思うようになった。

そこで今回は評判の良いワームを買って来た。ワームを装着するためのジグヘッドも一緒に買った。
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購入したジグヘッドとワームはダイワの『月下美人』シリーズの商品である。釣具屋で何を買うか迷った時はとりあえずダイワかシマノの釣具を買っておけば失敗しない。釣り業界の二大巨頭の一角ダイワのジグヘッドとワームを使っても何も釣れなければ僕の腕前が悪いのだと改めて証明する結果となる。逆に今回釣れれば前回使用したジグヘッドとワームが悪かった事になるだろう。

今回はダイワだけでなく最安のジグヘッドとワームも用意した。ダイソーのジグヘッドとワームだ。釣具界の帝王であるダイワと100均王者のダイソーの釣り具を比較してみよう。そうすればダイワの凄さがより分かるはずだ。

事前に1つ注意を書いておくが僕が以前使っていたジグヘッドとワームはダイソーの製品では無い。商品をとぼしめるのが目的では無いので今回そちらのジグヘッドとワームは紹介しない。ダイソーの商品よりも少し割高な商品ではあった。

実釣前にそれぞれの違いを見てみよう。まずはワームを比較してみる。ダイワもダイソーもどちらもピンテールワームを用意した。(胴体部分があって細い尻尾が付いているワーム)
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左がダイワの月下美人のワームだ。(ビームスティック桜ドットグロー)10本入りで500円程度で売られていた。イワシ油が配合されており匂いと味で集魚するのが特徴だ。右はダイソーのワームである。8本入りで100円だ。グロー(発光)とケイムラ(蛍光紫の略)の2色が入っている。時間帯や海の濁り具合で使い分けられるのは助かる。サイズはダイワが2.2インチでダイソーが2.16インチだ。

ダイワの月下美人はとても柔らかい素材でびよーんと伸ばしてもちぎれない。
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手を離せば元通りになるし変なクセも付かない。対するダイソーのワームはダイワの月下美人よりも固めだ。試しに伸ばしてみると簡単に尻尾の部分が千切れてしまった。
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耐久性の面では完全にダイワに軍配が上がる。だがダイワのワームにも欠点はある。独特の弾力があるので針に刺しにくい。更には特殊な素材を使用しているため月下美人以外のワームと混ぜて保管すると溶けてしまう可能性がある。丁寧に保管せねばならない。

次にジグヘッドを見てみよう。性能差が出ないよう重さはほとんど同じ物を選んである。
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左がダイワで右がダイソーだ。ダイワの月下美人のジグヘッドにはヘッド部分に凹みがある。
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この凹みに水流が当たるとジグヘッド全体が不規則に揺れて魚を誘惑する動きとなる。サクサスフックという針を採用しており普通の針よりも突き刺す能力が優れているのも特徴だ。3個で500円程度で売られている。

対するダイソーのジグヘッドには目がある。ワームを付けると本物の小魚に擬態する事が可能だ。少し仕事は荒い。
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目の大きさに個体差がある。(わざとこのようにしている製品でしたら申し訳ありません)しかし100円のジグヘッドだと考えたら上出来な仕上がりだろう。3個入りで100円だった。ワームを付けた状態で比較してみよう。
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左がダイワで右がダイソーだ。ジグヘッドにワームを付ければ小魚ルアーになる。ダイワは頭から尻尾に向かってゆっくりと細くなっている。ダイソーは胴体と尻尾の境い目で急激に細くなっている。より自然な見た目をしているのはダイワだ。しかしこうやって見るとダイソーのジグヘッドとワームも凄いと思う。

では実釣に移ろう。釣り場に到着した。
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朝マズメの良い時間帯だ。餌釣りとは違い持ち物が圧倒的に少なくて済むのは嬉しい。普段通勤用に使っているリュックに釣り具一式を入れてもまだ余裕がある。釣った魚を生かしておかないのならバケツも不要だ。これなら仕事前後にふらっと釣りに行くのも可能だろう。

30分交代でそれぞれの製品を使用してみる。何か釣れるだろうか? 竿の動かし方で釣果に差が出てはいけないのでどちらもちょい投げからのワンピッチジャークとただ巻きの組み合わせで魚を狙う。

まずは安い方のダイソーのジグヘッドとワームを使ってみる。あれ? 嘘でしょ? 予期せぬ事態が発生した。ダイソーは棄権だ。棄権の理由は後ほど書く。

気を取り直してダイワのジグヘッドとワームで釣りをする。水が結構濁っている。
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澄んだ水もあまり良くないらしいがちょっと濁り過ぎだ。ダイソーが棄権したのでダイワのジグヘッドとワームで1時間ほど釣りをした。その間にルアーで黒鯛を狙っている人と会話をした。餌釣りをする人がかろうじて釣れているような日なのでルアー釣りは厳しいかもねとの事だった。祝日の朝なので堤防沿いには10人くらいの釣り人が居たが確かに釣れている人はほとんど居ない。何だか今日は海も大人しい気がする。たまに近くを船が通る。いつもなら船のエンジン音や波に驚いた魚が水面を跳ねる様子が見られるのに今日は何も跳ねなかった。水の澄んだ場所に魚たちは避難しているのかもしれない。

肝心の釣果は0匹だった。まぁ今日は海の状態も悪かった。釣りの面白さの大半は魚が釣れる事にあると僕は思っている。今日は1匹も釣れなかったので本来ならばとてもつまらない釣りのはずだ。でもそこそこ楽しめた。他の釣り人と会話をして色々と教えて貰ったのがありがたかったし魚が居そうな場所を探すのにも面白さはある。餌釣りだと基本魚が来るのを待つ釣り方になるがルアー釣りはこちらから魚を探す釣り方になる。これはこれで悪くない。魚を釣る事だけが全ての釣り人の目的ならば釣り業界は餌釣りの一強になっているはずだ。そうはならずにルアー釣り愛好家が沢山居るのはルアー釣りでしか味わえない楽しさがあるからだろう。今日会った釣り人さんも僕が餌釣りをしていたら挨拶程度の会話で終わっていたはずだ。

最後にダイソーの棄権の理由を記す。今回使用したジグヘッドなどのルアーには必ずアイと呼ばれる小さな穴が存在する。
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ジグヘッドなら本体の上にある小さなポッチがアイだ。
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このアイにスナップをはめてジグヘッドやルアーを固定するのだがダイソーのジグヘッドのアイは小さ過ぎてスナップがはまらなかった。
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もしかするとハズレ個体を買った可能性がある。どちらのジグヘッドもスナップが全く入らない。
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ダイソーにはこのタイプのジグヘッドも売っているので購入するならこちらをおすすめする。
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こちらはしっかりとしたアイだ。

今日お話した釣り人さんからもう少しワームが小さくても良いかもねと助言を頂けた。今度は2インチ以下のワームで釣りに出かけようと思う。